東京新聞の「横浜神奈川」に掲載されました。

ガーデン山自治会の自治会長が、東京新聞の横浜神奈川で紹介されました。

高齢者と若手の懸け橋に 20代女性自治会長、奮闘

link 東京新聞2019年11月1日号横浜神奈川

令和元年11月1日東京新聞紙面


 

【神奈川】

高齢者と若手の懸け橋に 20代女性自治会長、奮闘

◆横浜市神奈川区の鏡原さん

役員の多くは6、70代で、4、50代でさえ若手と呼ばれる自治会。横浜市神奈川区に20代の女性自治会長がいる。IT企業に勤める鏡原かなりさん(28)。活動を会員制交流サイト(SNS)で発信したり、ハロウィーンイベントを企画するなど、高齢者と若手の懸け橋になりたいと奮闘している。 (福浦未乃理)

令和元年度ガーデン山自治会長

「ガーデン山自治会」の会長を務める鏡原さん=いずれも横浜市神奈川区で

「若い人にとって、何をやっているのかわからず、入りづらいイメージ」。四月に会長に就任する前に抱いていた自治会についての印象を率直に語る。

普段はベンチャーのIT企業で人事担当として働く。数年前から起業を志して準備していたが、生まれ育った同区三ツ沢下町の「ガーデン山自治会」で次期会長のなり手が見つからないと聞いた。「子どものころから参加していた地域のお祭りがなくなるくらいなら…」と手を挙げた。

当初は「若い女の子にできる仕事じゃない」と反発する声もあったという。しかし、四十代と八十代の二人の副会長を含め、年配の役員に支えられ、月に一度開かれる定例会や地域の清掃、行事の企画などに懸命に取り組み、次第に味方が増えてきたと感じている。

自治会のある地域は、昔からの住民に加え、新しく越してきた若い家族連れも多い。新たな住民にも、自治会活動に関心を持ってもらえるよう始めたのがSNSの活用。自治会のアカウントを作り、清掃活動や避難訓練など行事の様子を写真と一緒にリアルタイムで公開。九月の台風15号で一時停電になった世帯があると聞いた時は自治会館の冷房を付け、自宅から携帯電話を充電するコードを持ち込み、SNSで発信した。

初の仮想イベントで町に活気

十月二十日には初めてハロウィーンイベントを開いた。八十人以上の子どもと、その保護者が仮装して街を巡り、町に活気をもたらした。しかし、もう一つの狙いがある。町で災害や事件が起きたときに備え、地域住民が顔見知りになれる機会をつくりたかった。

ガーデン山ハロウィンパレード2019

ハロウィーンイベントで、仮装した子どもに菓子を手渡す本屋の店主(右から2人目)

「隣近所のおじちゃんおばちゃんが当たり前のように子どもに叱ってくれるような下町気質の街。そんな街をこれからも残していきたい」とほほ笑む鏡原さん。礼儀作法や地域の慣習など、年配の人に学ぶことも多いという。「いろいろな世代の人がそれぞれ得意な部分を出し合える、そんな地域になれば」と語る。

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